2003年9月25日木曜日

アガリクスなどの代替医療

キノコ類やハーブ類などを使った民間のがん代替療法の実態調査を、厚生労働省の研究班が2002年ころから行っている。
研究班は、がん専門病院やホスピスなど全国60以上の施設で数千人にアンケートを実施。臨床試験で科学的に有効とされたものはほとんどないにも関わらず、治療目的で代替医療にすがる患者が多いらしい。兵頭医師らが専門医約750人に尋ねたところ、8割が「効果はあまりない」と答えたにも関わらず、多くの患者ががんが治ることを期待して代替療法を選んでいるとみられる。四国がんセンターで入院患者192人に聞いた結果、3割が試していた。費用は月に10万円以上が1割。20万円以上の人もいた。

痛みをとる針や香りによるアロマセラピーなど補完療法とも呼ばれるものは治療が目的ではなく、気持ちを癒やしたり症状を軽くしたりする効果を狙うものもある。これに対し、多くの医師が頭を悩ますのは治療を目的に健康食品などを使うケース。末期患者ほどこの手の代替治療を希望し、医者が認めるケースも多い。これは、

Global Risk Communications Newsletter「がんの代替療法、有効性と安全性のまとめ」

医師が「効果の可能性があるので、承認する」という「積極的」な意味ではけっしてない。むしろ、「効果は未確認だが、重大な害の可能性は低いので、患者が希望する場合には、反対しないでその意志を尊重する」という「消極的」な意味である

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